2ちゃんねるの創設者ひろゆきさんとの対談
――先程も名前を出されていましたが、ひろゆきさんとの対談はかなり影響がありましたか。
豊嶋 そうですね。最初にAbemaTVの方から「こういう企画があるので、ひろゆきさんと対談をしてほしいです」とDMが来たんです。当時の自分はひろゆきさんのことも全く存じ上げていなかったので皆に「ひろゆきさんって知ってる?」と聞いたら、「え、あのひろゆき?」と言うくらいビックリしていて。
まさか自分が叩かれた2ちゃんねるの創設者だとは思いもしなかったので、最初はいろんなことを言ってくるんだろうと思っていました。でも、ひろゆきさんが意外と真摯に僕の話を聞いてくださって、僕がイメージしていたひろゆきさんとは違いましたね。
僕はもちろん自分が悪いことをした上で、家族への誹謗中傷についてはきちんと自分の気持ちを伝えようと思っていたんです。ひろゆきさんは僕の気持ちをしっかり聞いてくれて、理解してくださったのは嬉しかったです。
「SNSなら何を言ってもいい」という空気感がすごく危険
――当事者である豊嶋さんが家族への誹謗中傷に意見を言うのは、大きな意味があると思います。
豊嶋 ネット上にある「SNSなら何を言ってもいい」という空気感がすごく危険だなと思っています。特にその空気が子どもたちにも伝わってSNSなどでいじめをする子どものケースが増えているという話も聞きました。
LINEのグループで悪口を書かれて、精神的に追い込まれて自殺してしまったニュースなどを見ると、本当に心が痛むんです。僕の子どももグループLINEに入っているんですけど、ニュースを見るたびにやめさせた方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
もちろん誹謗中傷と一言で言っても、的を射た助言をしてくださる方もいます。なので全部が全部ダメとは思っていないですが、少なからずネットでの空気が子どもにも伝わってしまうという危機感は持っておくべきだと思っています。
――では最後にメッセージなどありましたら。
豊嶋 あの事件で迷惑はかけてしまったんですけど、昔も今も人を楽しませたいという気持ちは変わらないんです。「反省していない」とか「ふざけてんのか」とか言われることもありますが、しっかり反省した上で人を笑わせるようなことをしていきたいと思っています。自分も楽しみながら、相手にも楽しんでもらうことで、悩んでいる人を1人でも笑顔にできたら嬉しいです。
これからも社会の規定に従いながら、面白い動画を上げていきますので、よろしくお願いします。
撮影=吉田佳央
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