遡ることおよそ6年前、世間を大いに騒がせた「おでんツンツン男」こと豊嶋悠輔さん。閉店後のコンビニで廃棄予定だったおでんをつつき、その様子をSNS上に投稿したことで大炎上。世間からバッシングを浴び、逮捕されるも最終的には不起訴処分となった。
元スノーボーダーで、現在はスケートボードショップを経営している豊嶋さんは、今年、YouTubeチャンネルを開設し、当時の心境を語った。しかしそのコメント欄には様々な意見が寄せられている。そんな彼に、事件当時の心境やをYouTubeチャンネルを開設した理由、現在の様子について詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)
「面白いこと」と「人に迷惑をかけること」の線引きができずに
――「おでんツンツン事件」から6年。改めて当時の心境を教えてください。
豊嶋 正直、あの事件が報道されてからの1週間は、よく覚えていないんです。それまでただの一般人だった僕は、連日テレビから取材され、マスコミから追いかけられました。もちろん僕が100%悪いので仕方がないんですが、マスコミへの対処方法もわからず、僕の家族のところまで報道陣が来ていたので、精神的にも疲弊していましたね。
――豊嶋さんがおでんをツンツンする動画を上げてから、炎上するまでに時差があったのでしょうか。
豊嶋 1ヶ月くらいはあったかと思います。元々プライベート用のインスタグラムのアカウントで、短いショート動画を毎日投稿していたんです。
人を笑わせたり、楽しませたいという気持ちが強かったので、動画を褒めてもらえると、図に乗ってどんどん面白くしようと過激な動画を作っていました。最初は友達だけがフォローしてくれていたんですが、だんだんとフォロワーも増えていって、調子に乗っていましたね。
――コンビニでおでんをツンツンする動画も笑ってもらえるんじゃないかと。
豊嶋 そうですね。今はなんて幼稚な考えなんだろうって思うんですけど、当時は「面白いこと」と「人に迷惑をかけること」の線引きができていなかったんです。
よく行くコンビニだったので、閉店後であればお客さんもいないし、おでんも廃棄予定のものだったので、それなら大丈夫じゃないかと勝手に判断しました。
結果的にあの動画は多くの方に迷惑をかけてしまって……はたから見たら迷惑系動画投稿者と何も変わらないので。本当に情けないです。