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 それにしても森喜朗の言いたい放題。女性蔑視を擁護するのが国会議員のスケールに関係あるわけないと思うが、可愛がっている馳浩にはよほど助けてもらいたかったのだろうなぁ。

馳浩が立候補、万全の体制に見えたが…

 さて今回、そんな馳浩が森喜朗の支援を受けて石川県知事選に立候補。とてもわかりやすい。

《馳氏は県出身の森喜朗元首相の誘いでプロレスラーから国政に挑戦。県内では、馳氏の知事選出馬は政治家としての親とも言える森氏が後ろ盾になっていると受け取られた。》(毎日新聞2月16日)。

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 もう万全の体制に見えた。ところが……。

©文藝春秋

「地元では、馳さんがいち早く手挙げして谷本さんを引きずり下ろしたように見えた。その反発もあって山田さんが推された」(自民の参院議員、朝日新聞デジタル2月13日)

 山田修路氏のことだ。ゴタゴタを報じるタブロイド紙を読むと、馳は地元のアンチ森派や現知事派の反発を呼んでしまい、“森憎し”の知事派県議や地元の漁協などが中心となって元農水官僚の山田参院議員に出馬を要請したと書いてあった。

 盛り上がってきたなぁ、おい。さすが森喜朗案件である。

混迷する選挙戦、「保守分裂」に大興奮

 さらにややこしくしているのは山田氏と馳氏は同じ出身派閥なのだ。森喜朗もいた「清和会(安倍派)」である。ここで安倍派が動く。

《安倍派が総力を挙げて馳氏を支援するのは、同派所属だった山田修路・前参院議員が安倍氏の制止を振り切って立候補したことから、最大派閥の威信に関わる戦いとなったためだ。》(読売新聞3月6日)

 山田氏は「安倍さんに『(出馬を)やめろ』と言われた」と演説でも述べていた。さらに自民党出身で前金沢市長の山野之義氏も出馬を表明したことで保守が3分裂する大混戦となった。盛り上がって参りました。保守分裂ってこうじゃなきゃ!