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〈稔さん カムバック〉父が「家を売って、車を売って」家族で上京…SixTONES松村北斗がブレイクするまで

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を10倍楽しむ10の秘密

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 18日放送のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に雉真稔(松村北斗)がサプライズ登場。娘・るいに「どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽でも自由に聴ける、自由に演奏できる」「るい、お前はそんな世界を生きとるよ」と語りかけたシーンを受け、Twitterでは「稔さん」がトレンド入り。視聴者から感動の声が上がっている。

 SixTONESのメンバーでありながら俳優としても活躍し、マルチな才能をみせる松村北斗。しかし、表舞台に立つまでの道のりは決して平坦なものではなかったという。「週刊文春」が報じた記事を再公開する。(初出:週刊文春 2021年12月23日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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 NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の好きな登場人物を問う読者アンケートでヒロイン・安子(194票)に次ぐ2位(72票)。雉真家の長男・稔を演じた松村北斗(26)には、「全てが素敵でキュンキュンした」などと絶賛の声が集まった。

“稔さんロス”の声が続出(写真 NHK提供)

山下智久に憧れ、ジャニーズ事務所に入所

 大役を見事に演じ切った松村だが、表舞台に立つまでの道のりは決して平坦なものではなかった。

 小5の時、ドラマ「クロサギ」で主演した山下智久に憧れ、ジャニーズ入りを志す。ところが2度履歴書を送るも音沙汰がなく、返事が来たのは、3度目だった。当時13歳、09年に念願のジャニーズ入りを果たした松村は中島健人、菊池風磨、髙地優吾と4人でB.I.Shadowというユニットで活動。高校進学のタイミングで、静岡から上京することを決めた。

 本人が「ザ・テレビジョン」や「婦人公論」の取材で語った話によれば、Jr.として仕事が続く約束もない状況だったため、一旦は、事務所から「やめておけ」と止められたという。それでも父親が「家を売って、車を売って、職も変えて」家族で上京したのだった。

本人曰く「性格はめっちゃ雑魚キャラ」

 だが、夢を抱く松村の前に待ち受けていたのは……。

「上京から僅か1カ月後、中島と菊池がSexy Zoneとして先にデビューしてしまったんです。ユニットは解散状態となり、仕事がほとんどない状況に陥りました」(芸能デスク)

 15年に6人組ユニットSixTONESを結成したものの、なかなかCDデビューには至らない。地道に役者業に磨きをかけてきたが、華やかなジャニーズの中では目立つタイプではないようだ。松村自ら雑誌などでこう語っている。

「自分はジャニーズっぽくない。決めるべきところでバチッと決まらない」

「性格はめっちゃ雑魚(ざこ)キャラっぽい。ゲームやマンガで威勢はいいけど簡単にやられちゃうようなキャラ」

 そんな彼がスポットライトを浴びたのは、2020年1月。SixTONESがCDデビューを果たしたのだ。続いて朝ドラ出演も決定する。