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そして3月17日の一面に注目。
『プーチンをロケットで木星に飛ばせ!!』
てっきり東スポが飛ばしてるのかと思いきや、ネタ元はウクライナ副首相のツイートだった。ユーモアと毒をまぜた寄付呼びかけ作戦を拡大させていると伝える。こうなってくると現実と東スポ的世界が渾然一体となりだしていることがわかる。
現実が「東スポ化」する異常事態
こうしてここ約1か月の報道を追ってみると興味深いことがわかる。他紙がウクライナ侵攻で騒然とするなか東スポは独自路線を歩んでいたが(妖怪抗争など)、3月中旬になると同じくロシア一面が多くなってきた。だがマイペースは崩さず『プーチン愛人とぎっくり腰』などの独自の切り口でさばいていた。
ところが最近は『プーチンをロケットで木星に飛ばせ!!』など東スポ発信かと思いきや、現実に政治家が言っていることだった。独自の切り口をつけずとも東スポが現実を「そのまま伝える」だけで今がいかに非日常なのか実感できるのだ。
とはいえ東スポの見出しにはまだ「余裕」を感じる。30年以上読んでる実感です。湾岸戦争時には「フセイン インキン 大作戦」という歴史的な一面もあった。なのでなんとか大丈夫だと思いたい。
本当にヤバくなるとそろそろ「世の中が乱れると、東京スポーツと朝日新聞の見出しが同じになる」となります。
あ、朝日や読売の一面に「プーチン、木星に飛ばされる」なら別にいいけど。