iPhoneの低価格モデル「iPhone SE」に新しく第3世代モデルが登場しました。外見こそ従来の第2世代と変わらず、ホームボタンを備えたiPhone 7以降の伝統的なデザインを踏襲していますが、現行のiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicチップを搭載するなど、高性能化が図られていることが特徴です。

 さて、現在このiPhone SEの購入を検討するのであれば、比較対象となるのは、iPhone 13シリーズの中でもっとも小型の「iPhone 13 mini」でしょう。CPUはもちろんメモリも同じ4GBと、処理性能にまつわるハードの差はほとんどありません。スペックを見比べていても、ふつうはもう少し差をつけるものじゃないの? と思ってしまうほどです。

 今回は、このiPhone SEの第3世代モデルをiPhone 13 miniと比較して、それぞれどのような強みがあるのか、5つのポイントに絞り込んでチェックしていきます。

ADVERTISEMENT

左がiPhone SE、右がiPhone 13 mini。どちらもA15 Bionicチップ/4GBメモリを搭載しています

ボディサイズや重量は?

 ボディサイズは、指紋認証センサーを画面下に搭載しているぶん、iPhone SEのほうがひとまわり大型です。一方で画面サイズは、iPhone SEが4.7型、iPhone 13 miniは5.4型と、こちらは逆にiPhone 13 miniのほうがひとまわり大きくなります。

両者を並べたところ。ボディはiPhone SE(左)のほうが大柄ですが、画面サイズは逆にiPhone 13 mini(右)が大きくなります 

 ただしどちらも、iPhone 13やiPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxのように、画面の上部をタップするために本体を握り直さなければいけないこともなく、手の小さい人でも操作は容易です。また重量もiPhone SEが144g、iPhone 13 miniが140gと、どちらも150gを切っており、重量が決め手になるような差はありません。