インターネット交流サイトで知り合った茨城県の女子中学生と大阪市の女児を誘拐したとして、未成年者誘拐罪などに問われた栃木県小山市の無職伊藤仁士被告(37)の判決が2022年3月22日に水戸地裁であり、中島経太裁判長は「未熟さにつけ込んだ卑劣な犯行」として、被告に懲役20年を言い渡した。

 当時、取材班は現地で関係者を取材。伊藤容疑者の学生時代の部活動での様子や、自宅に引きこもりがちだったという事件前後の状況などに関する証言を得ていた。当時の記事を再公開する。(初出:2019年11月24日 年齢、肩書などは当時のまま)

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 大阪市住吉区の小学6年生の女児が誘拐された事件で、栃木県警は11月23日、小山市の伊藤仁士容疑者(35)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。

 伊藤容疑者の中学時代の同級生が話す。

「伊藤は生まれ育ちはこのへんですよ。中学時代は剣道一筋の3年間。女子生徒と交流するタイプではなく、大人しい性格で、勉強は成績優秀で表彰されるくらいだった。でも、高校受験で第一志望に落ちてから、人が変わってしまった」

伊藤容疑者の中学剣道部時代(卒業アルバムより)
中学修学旅行での伊藤容疑者