わずか1分で“あの銘菓”が10万箱も……？「日給数億円」が現実になる驚愕の中国ライブコマースの世界　中国人の“爆買い”はまだまだ終わらない？

　海外化粧品ブランドの美容部員からライブコマースの配信者となってわずか数年。上海市内に30億円の豪邸を購入したことでも話題となった。さらに2021年2月には米タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力がある次世代の100人」にも選出されている。

1分30秒の配信で「2200万円を手にした」

　冒頭の北海道銘菓のライブコマースを仕掛けた「北日本貿易」代表の黄金氏がその舞台裏を明かす。

「コロナ禍で北海道を訪れる観光客が減少するなか、代理店様から相談を頂き李佳琦氏をキャストしました。彼のようなトップKOLになると、2～3分の配信で5000万円ほどの売り上げになることはザラですが、1分30秒で10万箱という記録は予想外の大成功でした」

　かように瞬く間に大金が動くライブコマース。ちなみに1億円の売上の取り分はどうなるのか気になるところだが……？　黄氏がその相場を一般論として明かす。

「配信出演者には売上の10～20%のリベートが基本ですが、大物KOLになると、これに加え100万～200万円の出演料が支払われることが多い。一方我々、配信側の収益は売上総額の5～10%です」

　つまり、李氏はたった1分30秒の配信で、最大2200万円を手にした可能性がある。

　しかも黄氏によると、「人気インフルエンサーは1日に平均して数十本の配信に出演している」というから、“日給数億円”も夢じゃないのだ。

　ちなみに李氏のライバルだったのが、「ライブコマースの女王」こと、薇婭（ウェイヤ・36歳）だ。