橘玲さん選「格差是正に必要なことを考える10冊」
『マネーロンダリング』『言ってはいけない』などのベストセラーで知られる橘玲さんが格差をテーマにした10冊を選んだ書評です。アメリカの将来を予言する『大不平等』、日本でたびたびいわれる『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』ほか、未来像から足元の貧困までこの問題を考える本が揃いました。
・経済格差を是正するために何が必要か
――橘玲さんが今月買った10冊
01.『大不平等』
ブランコ・ミラノヴィッチ(著) 立木 勝(翻訳) みすず書房 3200円+税
02.『幼児教育の経済学』
ジェームズ・J・ヘックマン(著) 古草 秀子(翻訳) 東洋経済新報社 1600円+税
03.『アラー世代』
アフマド・マンスール(著) 高本 教之、犬飼 彩乃ほか(翻訳) 晶文社 2500円+税
04.『アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々』
ジョーン・C・ウィリアムズ(著) 山田 美明、井上 大剛(翻訳) 集英社 1800円+税
05.『男子劣化社会』
フィリップ・ジンバルドー、ニキータ・クーロン(著) 高月園子(翻訳) 晶文社 2000円+税
06.『隷属なき道』
ルトガー・ブレグマン(著) 野中香方子(翻訳) 文藝春秋 1500円+税
07.『働き方の男女不平等』
山口一男(著) 日本経済新聞出版社 3200円+税
08.『競争社会の歩き方』
大竹文雄(著) 中公新書 820円+税
09.『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』
玄田有史(編) 慶應義塾大学出版会 2000円+税
10.『路地の子』
上原善広(著) 新潮社 1400円+税