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「日本に戻ったとたん嫌韓?」韓国デビューが決まった宮脇咲良(24)に立ちはだかる“カントリーリスク” ビキニのグラビアがないことが韓国の利点?

「日本に戻ったとたん嫌韓?」韓国デビューが決まった宮脇咲良(24)に立ちはだかる“カントリーリスク” ビキニのグラビアがないことが韓国の利点?

2022/04/07
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 5月にデビューする宮脇のグループ名「LE SSERAFIM(ル・セラフィム)」は、最高位の天使を意味するヘブライ語seraphの複数形「seraphim」に由来するという。また「IM FEARLESS」(私は恐れない)のアナグラムであることも公式に明かされた。

 LE SSERAFIMが所属するのは、HYBEの子会社である音楽事務所Sourceミュージック。そのトップでBTSを発掘した人物として知られるパン・シヒョク氏が、LE SSERAFIMのデビューもプロデュースする。

ルセラフィム公式ツイッターより

 一見すると豪華な布陣だが、実は“成功確実”という状況ではないという。

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 過去には、パン氏とSourceミュージックが共同で売り出した女性グループ「GLAM」が大失敗に終わった前例がある。

 GLAMはパン氏が初めてプロデュースした女性グループで、2012年にデビューした。しかしコンセプトが空回りして人気は低迷。デビュー2年後の2014年9月には、メンバーのダヒがスター俳優のイ・ビョンホンを恐喝して逮捕されるという前代未聞の事件が起こる。飲み会での私的な会話を動画に収め、それをネタに50億ウォン(約5億円)をゆすり取ろうとしたのだ。

 ダヒは2015年1月の一審判決で懲役1年の実刑を宣告され、Big Hit(現HYBE)は判決当日にGLAMの解散を発表した(最終的には二審で懲役1年執行猶予2年が確定)。同社はGLAM以降女性グループには手を出さず、「LE SSERAFIM」が久々の挑戦である。それゆえ、キャリアの長い宮脇らが選ばれたのは、GLAMの反省を生かした“安全策”とさえ囁かれている。

宮脇咲良本人インスタグラムより

宮脇でさえデビューまで4年、6年かかる人も

 宮脇が2018年にK-popへの挑戦を開始してから4年が経過したが、これでもK-popアイドルの準備期間としては特に長いわけではない。男性グループNCT127のユウタは2012年の渡韓からデビューまで4年を練習生として過ごし、昨年11月に女性グループBilllieでデビューしたTSUKIは、14歳で現地の練習生となってから5年を要している。

 今年1月にデビューした女性グループKep1erのマシロこと坂本舞白は実に6年もの時間をかけてデビューにたどり着いた。1999年生まれの坂本は、日本のアイドルグループαbubby’sで活動した経歴の持ち主。2016年にTWICEなどのスターを擁するJYPエンターテインメントの公開オーディションで2位に選ばれて練習生となるが、翌年のオーディション番組で脱落。女性グループITZYのデビューメンバーから外れ、2018年にJYPを去った。

 失意のなか帰国した坂本はアルバイトをしながら仕事を探したが、かつての仲間がITZYで活躍するのを見て一念発起。そして昨年のオーディション番組「Girls Planet 999: 少女祭典」を最後のチャンスとして、再び渡韓。こうしてついに新グループのメンバーの座を掴んだわけだ。

 NiziUのMAKOは、中学生の時にJYPの公開オーディションで2位になった坂本を見てK-popアイドルを目指したという。

 今回の宮脇のデビューも多くのフォロワーを生むことは間違いなく、日本の若者がK-popアイドルを目指すトレンドは今後さらに加速していきそうだ。

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