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「いつ、萌音から安子に変わったのかわからない」

 いつ、萌音から安子に変わったのかわからないお芝居をされています。

 でもカットがかかると、知らない間にプライベートへ戻っていてそれがとても心地よく、嘘偽りがない。

 役者は職人のようなものなので技術の面はあると思いますが、彼女に関しては技術で芝居をしていたと言いたくない役者ですね。萌音ちゃんの人間性の素晴らしさが、にじみ出ていたと思います。

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3世代100年のファミリーストーリーを描いた連続テレビ小説。上白石は初代ヒロインを演じる(写真 NHK提供)

 第4週の19回で、金太は濱田岳くんが演じた息子・算太の幻を見た後、亡くなりました。あの撮影前、「僕はこのシーンで絶対泣きませんから」と監督に話したけど、演じている途中で岳くんがグッときて泣きそうになっているのを見て涙があふれてしまった。

 最近、観ることができるときは毎朝、放送をチェックしているんです。

「安子の娘のるい、これからどうなるんじゃあ? 安子は幸せにならんといけんでえ!」と金太は死んでからも、テレビの前で手に汗握りながら娘の萌音ちゃんと孫を見守っています。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。