最終回が目前に迫るNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。親子3世代・100年にわたる愛の物語は、どのような結末を迎えるのか。「週刊文春」はこれまで何度もカムカムについて報じてきた。最終回を控えた今、読み返したい記事を文春オンライン初公開する。文春でしか読めぬものがある――。(初出:週刊文春  2021年12月23日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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今もはっきり思い出す 撮影合間の出来事

(だんたやすのり 1957年1月24日生まれ。京都府出身。96年、朝ドラ『ふたりっ子』で話題に。主な出演作に『半沢直樹』等)

段田安則(写真 NHK提供)

 私が演じた雉真千吉は、会社経営者として厳格でありながら、家族を愛する人です。

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 ネットで「千吉と岸田文雄総理が似ている」と指摘されているそうで、何度か言われたことがあります。自分ではどこが似ているんだろうな?って感じなんですよ(笑)。

 上白石萌音さんは、2年前にNHKのBSドラマで共演させてもらいました。萌音ちゃんはオバケの役でした。

 それが初めての共演で今回は2度目です。彼女は芝居もとても良くて、息子の稔と結婚してもらいたいと思える義理の娘を演じてくれました。

 感心したのはるいが赤ん坊の頃、子役が何人かいたときのことです。本当は撮影の合間にセリフの練習をしたいだろうに、子役全員の面倒を見て遊んであやしていた。