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“バズ動画”を連発してもネットには「TikTokだけじゃない?」と書かれ…COWCOWが葛藤する、次世代の“笑いの届け方”

COWCOWインタビュー #2

「テレビで流行っているかどうかは関係ない」

善し だから、よくほかの芸人からTikTokの相談を受けたりするんですけど「自分たちでいろいろやってみて、その中で形を見つけ出すしかない」としか言えないんですよね。

 TikTokでバズっている人は、芸人やアイドル、タレントじゃない人が多いじゃないですか。そういう人たちも多分、急にバズって、それで偶然“自分たちの形”を見つけたんだと思うんですよね。その形を続けていたら、フォロワーがめちゃくちゃ増えていったみたいな。

 あと、TikTokでバズるかどうかはYouTubeでたくさんフォロワーがいるとか、テレビにいっぱい出てるとかが全く関係ないんですよ。いまテレビで流行っているかどうかや、巷で流行っているかどうかも関係ない。

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 例えば、TikTokがきっかけで売れた「地球グミ」がまさにそうですよね。テレビとかではまったく流行っていないのに、TikTokで韓国の人が食べている動画を見て、日本人や世界の人たちも同じように食べ始めて流行った。

 だから、いわゆる“普通の人”が得意な趣味とかで一夜にして世界に名前を売るチャンスもある。歌とかも、TikTokがきっかけでいきなり“ミリオンセラー級”の知名度になりますもんね。夢があるなと思います。

 というか、もうミリオンセラーという言葉が古いか(笑)。いまは再生回数が1億回とか、いいねがどれだけ付いたかというのが基準になってますから。

 

――お二人がTikTokでこれからやっていきたいことはあるんでしょうか。

多田 僕らはやっぱり、毎年やらせてもらってる単独ライブや日々の劇場の出番が主戦場なんですよ。まずはそこのネタ作りが基本で、プラスアルファでTikTokをやっているというのは世間の方に知っていただきたいですね。

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