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激高した容疑者がAさんに馬乗りになり、押さえつけた

 そんな住宅街の公園に面して建つ賃貸マンションの一室で、T容疑者とAさんは交際を始めて間もない昨年から一緒に暮らしていた。事件があったのは逮捕の3日前、4月16日午前0時すぎのことだ。

 日付が変わってから帰宅したAさんは、家に入るなりT容疑者に詰め寄られた。首をつかまれ壁に押さえつけられた。びっくりしたAさんは怖くなり、手を振りほどいて逃げた。だが、激高したT容疑者はAさんを捕まえると馬乗りになり、押さえつけた。

※写真はイメージです ©iStock.com

「昨日は散々自分が文句を言っていたのに、いったい何なんだ!」

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 T容疑者は、Aさんの遅い帰宅時間に怒っていた。

両腕や両足を打ってあざのようになり、全治2週間の診断

 実は2人は前日も似たような理由で口論を繰り広げていた。ただし、その時の立場は逆だった。

 事件前日、飲み会に出かけたT容疑者は日付が変わった15日未明に酔っ払って帰宅した。そして、既に自宅にいたAさんに「なんでこんなに遅くなるのか」となじられたという。

 兵庫県警関係者が言う。

「次の日に、なじった彼女が同じ事をして、今度は彼氏の方が気にくわなかったわけです。ようある彼氏、彼女の痴話喧嘩ですが、暴力沙汰になると事件になってしまう。殴ったり叩いたりといった行為はなかったようだが、Aさんは両腕や両足を打ってあざのようになり、診断では全治2週間と言われている」