「もともと公開予定は去年の夏と発表されていました。でも新型コロナの影響で延びに延びて、今年の5月に再決定となったんです。焦らされたファンは垂涎の思いです」
5月13日に劇場公開される映画「シン・ウルトラマン」。「ウルトラマン」の誕生55周年記念作品であり、企画脚本を庵野秀明、そして監督は樋口真嗣と「シン・ゴジラ」(2016公開)の製作陣が集い作り上げた、ウルトラマンファンのみならず待望の映画作品だ。
「ウルトラマンになる男」斎藤工
禍威獣(カイジュウ)と闘う、主人公の「ウルトラマンになる男」が、斎藤工(40)だ。
4月21日には、「ヒヤマケンタロウの妊娠」がNetflixにて全世界独占配信が始まったばかり。主人公ヒヤマケンタロウを演じる斎藤が妊娠する――、という男女の役割の固定観念を覆す役割を見事にこなした斎藤工。まさに変幻自在な俳優は、いったいどんな人物なのだろうか。
「シュタイナー教育」で育った小学校時代
幼少期から小学6年生の途中まで、「シュタイナー教育」を受けてきた。シュタイナーとは、思想家・ルドルフ・シュタイナー。彼が提唱した独特な教育思想だ。
「例えば1年間かけて米作りをしたり、オイリュトミーと呼ばれる運動芸術が特徴的です。演劇などもしますが、基本は『子どもの自由な自己決定』を尊重するので、たとえば子どもが外で遊びたいと思えば自由にそうさせます。成績で順位付けなどはせず、それぞれの個性を尊重する教育です。日本の芸能界だと、歌手・UAと俳優・村上淳の息子である俳優・村上虹郎くんもシュタイナー学園の出身です。
斎藤は、東京のシュタイナー学園の2期生で、当時は同級生が6~7人しかおらず、『サッカーの強い公立中学に行きたい』と小6の3学期から公立小学校に転校したそうです」(芸能関係者)
父は映像関係の会社に勤めていた。自宅にテレビはなかったが、映画館や舞台観劇にはたくさん連れていってもらう家庭環境だった。
「『中学校の頃から、映画を作る側になりたいと脚本を書いてみたりしていた』と言っていました。『父親の名前が映画のエンドロールにあって、それがカッコイイと思った』、と」(同前)