今回の話のきっかけになったのは藤田祥平さん26歳の大ヒット記事であります。いや、面白かった。私もうっかり脊髄反射しました。
日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53545
たぶん26歳では分からないかもしれない中国バブルのこと - やまもといちろう 公式ブログ
https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13164153.html
そして、文春オンラインでも山谷剛史さん、安田峰俊さんという名うての中国関連ライターが語り尽くしていて、本当に圧巻なのです。
「日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと」にオッサンが答える
http://bunshun.jp/articles/-/5350
過剰な「中国スゴイ」論に物申す スマホ決済、無人コンビニのトホホな現実 http://bunshun.jp/articles/-/5351
世代論×中国論におけるリアクションのマトリクス
やっぱこう、若者とおっさんによる世代論に「日本の衰退」と「先の見えないこれから」が絡むと、親潮の冷たい海水と黒潮の暖かい海水がぶつかって湧き上がりプランクトンが大量発生してそれを餌にするお魚が集まってきてでっかい漁場ができるという感じがするんですよね。
「中国は広いんだから、いいところだけ見て若造が『日本終わった』とか言ってんじゃねえよ」という論も成立するし、「若い人が素直な気持ちで日本を追い越した中国の実情をルポにしてるんだから、ありがたく正座して読め」とも言えてしまいます。つまり、X軸には「中国は本当に凄いか」や「日本は中国に追い越された駄目な社会か」が、Y軸には「若造に気にしている問題点を正面から指摘されて、おっさんとしてイラつくか迎合するか」というリアクションのマトリクスが光の速さで構築されるようになります。
私より上の世代の50代60代だと、いまなお日本の経済力は凄い、中国の勢いなど一時的なものだと見る有識者もたくさんいます。逆に、中国でビジネスをしている人は、自分の経験や会ってきた中国人の肌触りで判断するので、20代の若者が素朴な体験記を書いたところで「や、中国はそんな一様ではないよ」となるし、賛否両論、受け取り方はとてもむつかしいものだと思うのです。