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「逃げるなら逃げるって言ったらどうですか」

 それで、彼にLINEで「逃げるなら逃げるって言ったらどうですか」ってメッセージを送ったら、「じゃあ逃げます」って。彼の母親にそのことを伝えて、「養育費だけは送ってください」と言うと、「わかりました。振り込みます」と返事がきたんですが、振り込まれることはなく、今の今まで音信不通です。彼とも一切連絡を取っていないです。

 

 家もわかっているので連絡しようと思えばできるのですが、相手にその気持ちがないので、これ以上何か言っても意味ないし、子どもにもよくないと思っています。養育費があったらどれだけ楽だっただろうと考えることもありますが、仕方ないことですね。

 

宝物のような時間を過ごせて、今は、とても幸せ

――出産、子育てはいかがでしたか。

横井 出産は驚くほど安産でした。陣痛の痛みはそこまでひどくなくて、大変だったのは出産の直前だけでした。病院に着いてから数時間で生まれました。2508gと低体重ではあったんですが、何も問題はなく、すくすくと育ってくれました。

 でも、産んだ後はたくさん乗り越えなきゃいけない壁があったので、心と身体が追いつかなかったです。子育てについてはわからないことだらけで、ネットで調べたり、母親に教えてもらいながら、ミルクやオムツの交換などをしていました。母のサポートもあったので、なんとかやれましたが、最初はすごく不安でした。

 周りから「桃花が子どもを怒るところ想像できない」って言われていましたし、自分自身子どもを叱るなんて考えられなかったんですが、今ではきちんとダメなことはダメと伝えられるようになりました。毎日一緒に過ごすことができて、宝物のような時間です。とても幸せですね。

 

 母は、「子どもが1歳になるまではそばにいてあげなさい」と、私の代わりに働きに出てくれて、母のお金で生活していたんですが、その状況がもどかしくて。自分の子どもを育てるのに、母親のお金で生活するなんて情けない。私が働いて自分でなんとかしなくちゃダメだと思って、子どもが8ヶ月くらいの時からコンビニでバイトを始めました。

 1歳になったタイミングで他の会社に就職したんですが、子どもがいることで迷惑を掛けたり、中卒のことを色々言われてしまって、その職場とはお別れしました。

写真=杉山秀樹/文藝春秋

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