借金あり、貯金なし。崖っぷち俳優(志望)の行く末はーー。

 俳優志望の青年・マツオが仕事と恋に奔走する『拾われた男』(松尾諭 原作、勝田文 漫画)。

文春オンラインで連載中の『拾われた男』(松尾諭 原作、勝田文 漫画)

『シン・ゴジラ』『牛首村』『SP 警視庁警備部警護課第四係』『ひよっこ』など、数多くの映画やドラマで名バイプレイヤーとして活躍する俳優・松尾諭さんの自伝風エッセイが原作になっている。

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 仲野太賀さん主演で実写ドラマ化が決定し、6月26日(日)よりDisney+で配信開始予定の話題作だ。コミックスも6月9日(木)に発売される。

俳優志望だけど、致命的にカツゼツが悪かった

 兵庫県尼崎市で生まれたマツオは、俳優を志して24歳で上京。劇団のオーディションを受けるものの、自己紹介で名前をかんでしまう。彼は致命的にカツゼツが悪かった。

 

 マツオの友人で自称モデル・杉田のアパートに同居する形で、マツオの上京生活はスタート。家賃は杉田と折半のため、貯金は瞬く間に底をついてしまう。

 オーディションの結果がくるまでの間、お金を稼ぐためにマツオはレンタルビデオ店のアルバイトとして働くことに——。

 

 同居している杉田は、マツオがいるにも関わらず女の子を連れ込む悪癖があった。ある日バイトを終えたばかりのマツオに500円を渡して「すまん それでちょっと時間つぶしてて。今大事なとこやねん」とマツオを家から締め出してしまう。