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ボルトルは新しいもの好きのチャレンジャー
高木 漫画のボルトルは、当時のモンゴル人のように頭を剃っていませんね。
蔵西 史実のモンゴル軍の人たちは、頭を剃ってることが多いんだけど、ここも愛される造形を重視して。
メインキャラのひとりが、頭剃ってるとどうしても画面が締まらなかったのです。でも、まわりのモンゴル兵の人たちは剃っています。
ボルトルは、奇抜な人で、現地の文化になじもうとするところもあるんですよね。新しいことが好きで、チャレンジする人というキャラクターでもあります。
高木 当時のモンゴル人がほとんどしないはずの湯浴みもしている。原作にもそういう描写ありましたものね。
蔵西 でも、ナンはわかってくれない。原作には、一瞬ボルトルの愛を感じる描写もあるんだけど、それもアッサムが現れたからなのかなくなって……。愛が実らないボルトルにがんばれって思ってしまいます!
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こちらはインタビューの<前編>です。<後編>を読むにはこちら。
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人物撮影/釜谷洋史