和田アキ子のものまねで大ブレイクしたお笑い芸人・Mr.シャチホコさん(29)。プライベートでは2018年に23歳年上のものまね芸人・みはるさんと結婚し、話題を集めた。
そんなシャチホコさんに貧乏だった下積み時代や結婚までの経緯、コロナ禍の代役出演について話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
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1年間全く芽が出なかったら…覚悟を決めてプロポーズ
――同棲をした時はお互いに結婚願望はあったのでしょうか。
Mr.シャチホコ(以下、シャチホコ) ありましたね。結婚について真剣に考えなければいけないと思っていたんですが、住む家もあってみはるさんが毎日お弁当を作ってくれるので、すごく甘えてしまっていました。
ものまねの仕事はほとんどなかったので、みはるさんがものまね芸人として稼いで、僕はちょこちょこバイトをして。デートに行ってもみはるさんが「先輩だから出すよ」って言ってくれていました。
周りからは「それは恋人じゃなくてただのヒモじゃん」って言われて。僕の親からも「お前、ちゃんとした収入もないのに、そんな生活してみはるさんに失礼だ」って怒られて。何をやっても中途半端だったんですよ。僕は体育教師になると言って、裕福ではないのに大学まで行かせてもらったのに、教員免許を取らずに、ものまね芸人を目指し始めた。それにもかかわらず、芸人としても売れずにバイト生活をしていたので。
こんなの親にもみはるさんにも失礼な生き方だって思って、覚悟を決めてプロポーズしました。「バイトをやめさせてくれ。1年間ものまねを集中してやって、全く芽が出なかったら芸人をやめて、普通に働くから結婚してくれ」って。
人生で最も本気になった期間
――突然プロポーズすることになったんですね。
シャチホコ このままではずっと甘え続けてしまうと思って。みはるさんといると食べ物も住むところも困らないから、一生懸命ものまね芸人だけに集中することができない。
でも、僕の夢はものまね芸人として成功することだったので。だったら時間を決めて1回ものまねだけに集中しようと思いました。プロポーズの言葉は、自分にプレッシャーをかけるためのものだったのかもしれないですね。
――そのプロポーズにみはるさんはなんと答えたのでしょうか。