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「女性がひとりで楽しく暮らすというと…」“アコムお姉さん”小野真弓(41)の“自称・木更津の動物ババア”生活

小野真弓さんインタビュー#1

2022/06/04
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「は? 結婚するの?」

――コロナ禍で郊外移住を決めた人の話はちらほら聞きますが、小野さんは結果的に時代を先取りされたようなかたちです。

小野 今思えば本当にそうですよね。当時、木更津に一軒家を買ったことを話すと「は? 結婚するの?」とよく言われましたが、コロナ以降は「自分も興味あるんだけど……」と、田舎暮らしの相談が一気に増えました。

――田舎の一軒家を購入した一番の理由はなんだったのでしょうか。

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小野 土いじりと犬が走り回れるスペースが欲しかったので、庭が欲しかったんです。

(小野真弓さん提供)
(小野真弓さん提供)
(小野真弓さん提供)

 それまでは休みの度に犬と一緒に車で八ヶ岳など、あちこち遊びに行っていました。そのうちにふと、都内はアスファルト地獄なので散歩の時間や気温にも気を遣わなくちゃいけないし、人の家におしっこかけないように、車に轢かれないようにと、楽しい時間のはずがどうしてもピリピリしている自分がバカバカしくなってきて。

 だったらドライブも好きだし、休みの度に田舎に出ていたので、都内にとどまる理由もないな、と思うようになっていきました。

写真=佐藤亘/文藝春秋

犬と猫が2匹ずつ、近所の捨て猫を拾ってきて…「『木更津の動物ババア』です(笑)」

――犬との生活が移住の大きなきっかけだったんですね。小野さんはトリマーや動物介護士の資格も取られていて、動物の保護活動もされています。

写真=佐藤亘/文藝春秋

小野 今は家に犬と猫が2匹ずついます。あとは近所にいる捨て猫を拾ってきてお世話したりとかして。今日はこういうキレイな衣装を着れるチャンスですが、こういう刺繍なんて猫にかかれれば一撃ですから、家に帰っても玄関ですぐ着替えますね。普段はパジャマやワークマンが大活躍、「木更津の動物ババア」です(笑)。

(小野真弓さん提供)
(小野真弓さん提供)

 これまでずっと芸能界にいましたが、芸能の仕事以外にもう一つ大事な、自分の柱になるようなものを作ることを40歳までの目標にしてみようと思ったんです。それで、好きな動物に関われる資格を取って活動をはじめました。

――芸能の仕事以外に目が向くようになったきっかけは?