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「日本でたった1匹だけ」スコティッシュテリアの“警察犬”の特技とは?

犬のおまわりさん2022 #2 スコティッシュテリア

note

 大きくて力強いジャーマンシェパードが8割を占める日本の警察犬。でも小さな体と、愛らしいお顔の小型犬だって負けていない。勇敢でお利口さんなその姿に、最敬礼。

スコティッシュテリア コジロウ(4歳♂)|北海道警嘱託(苫小牧署)

 2021年、スコティッシュテリアのコジロウが嘱託警察犬審査会(臭気選別)に合格した時、同犬を飼っている知り合いは一様に驚いたという。

コジロウ(4歳♂)

「“スコッチ”は活発で好奇心旺盛、愛嬌がありますが、我が強くて頑固な犬種なんです。私はコジロウが生後56日の頃から家庭犬としての躾を始め、その後、競技会の訓練、警察犬の訓練と段階を踏んできましたが、小型犬でここまで手こずり、頭を悩ませた犬は初めてですね。時間をかけて根気よく指導し、ここまで来ました」(公認訓練士・山道ゆかりさん)

鼻の捜査は得意!頑固だけど

 アナグマなどを追う狩猟犬として重用され、鼻の利きは抜群だという。

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「しぶとく地面の臭いを嗅いで歩く習性があるので、そこは十分活かせるかな。臭気選別は例えば被疑者が犯行を否定した時にそれが事実か臭いで確認をする活動なんです。任期は今年の8月までで、まだ出動はありませんが、いつでも要請に応えられるようにしています」(同前)