フジ側は田中の事務所に「すべて大丈夫です」と説明
今回の騒動は田中やアンガールズが所属するワタナベエンターテインメントにとっても寝耳に水だったという。
「そもそもワタナベエンターテインメント側は、この企画を受ける前に“これはほぼ『めちゃイケ』の焼き直しですが、ちゃんとナイナイと『めちゃイケ』スタッフにも許可を取っているんですか?”と聞いたそうです。フジ側はこの時、“そこはすべて大丈夫です”と説明したそうです。ところが、ふたを開けてみたらなんの根回しもできていない状態で、こんな大騒動になってしまった」(同前)
初MCを引き受けた田中にとってはとんだ災難だった。田中はフジテレビの対応が後手に回る騒動の裏で、先輩芸人である岡村に直接、「謝罪の電話」を入れたという。
「岡村さんのラジオの発言を聞いて、すぐに動いたのが当事者の田中さんでした。田中さんが岡村さんに直接電話して、謝ったみたいです。翌週やそれ以降、岡村さんがラジオ番組内で『呼び出し先生タナカ』の話題を取り上げなかったのは、岡村さんの優しさだと思いますよ」(前出の制作スタッフ)
芸人2人が話した電話の中身は……?
5月27日、ラジオの生放送を終えた岡村本人を直撃した。
――田中さんから謝罪の電話があったそうですが?
「別にしゃべっただけですよ」
――田中さんに謝罪させてしまう形になったフジテレビの対応については?
「あまり詳しいことわからないので、すんません」
一方の田中に話を聞くと、一連の騒動を受けて岡村に電話を入れていたことを認め、冒頭のように言葉を選びながら現在の心境を語った。
「謝罪電話というか……今の現状を伝えたということですね。そんなすごいトラブルみたいな感じじゃないです」
――岡村さんがラジオで『呼び出し先生タナカ』について苦言を呈していました。フジテレビが説明を怠っていたということですか?
「まあ、そういうこともあったのかもしれないですが、僕が今、聞いている部分はちょっと……。僕も岡村さんのラジオを聞いて、芸人同士でしゃべっておいたほうがいいなという気持ちで、岡村さんが忙しい中で15分ほど話させてもらったんです。
岡村さんも『怒っているみたいな感じになっちゃったんだけど、そういう感じに伝わってしまって申し訳ない。ごめん、ごめん』って仰ってくれて、そんな感じの話になりました」
岡村は「田中くんが番組やりやすいようにしようと思って……」
――電話ではどんなお話を?
「僕も『怒っていたらどうしよう』と思って、芸人同士の気持ちもあるから。そこで電話で話したら、岡村さんもラジオで『似てるとかパクってるとか話題になっちゃったから、田中くんが番組やりやすいようにしようと思ってラジオでイジってやろうと思っただけだよ』と、仰ってたんで。
僕がやりやすいようにしてくれたという話なんですよ。険悪な関係だとかは一切なくて、岡村さんも番組に関しては、『田中くんは気にせんで全力でやって』って最後に言ってくれているので、初めてこういう時間帯でやらせてもらうことになったので、僕は全力でやるだけですね」
――結果的に演者である田中さんにそういった電話を入れさせてしまったフジテレビの対応についてはどう思われますか?
「(笑)。まあ、その辺は会社も含めてその話はしているところなので、僕がどうこう言える話ではないので」