1ページ目から読む
4/4ページ目
ある意味でフジテレビの「尻拭い」をさせられたとも言える田中。フジテレビに一連の騒動への見解や、事前に関係者への説明を行ったかどうかについて問い合わせると、文書で以下のように回答があった。
「制作の詳細に関してはお答えしておりませんが、特に問題が起きているとは考えておりません」
田中の所属するワタナベエンターテインメント、岡村の所属する吉本興業にも一連の騒動への見解を問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
タレントと二人三脚で番組を作るフジテレビの“伝統”は……?
フジテレビにはこれまで、とんねるずやナイナイなど、他局と比べてタレントとスタッフの距離感が近く、共にヒット番組を作ってきた歴史がある。
「“癒着”と揶揄されることもありましたが、それがフジらしいバラエティー作りの根幹だったはず。だからこそタレントもスタッフを信頼してイジってくれたり、表舞台に出したりしてくれた。今回、一番怒りを感じるのが、田中さん本人に直接、岡村さんに謝らせてしまったこと。最も大事にしなきゃいけないタレントに自分たちのミスの尻拭いをさせたわけですから、最近のウチの凋落ぶりを顕著に現していると思います。
景気が悪い時だから数字(視聴率)を追うのはもちろん大事です。でも、やっぱり会社の築いてきた根底にある“魂”みたいなものをないがしろにすると、こういうことになる……といういい例だったと思います」(前出の制作スタッフ)