同級生との関係から、児童の精神状態が不安定になり、授業に集中できない状態が続いたという。保護者はトラブルとなっている同級生と離れて授業を受けさせることを求めたが、この学校には1学年に1クラスしかない。
そんな中、学校が提案したのは、障害のある児童を対象にした「特別支援学級」での指導だ。
児童に知的な障害がないことなどから、保護者は再三にわたる提案を拒否した。
その後、4年生になると児童のトラブルは少なくなり、安心していた保護者だが、5年生になったころから少しずつ違和感を覚えるようになる。
別室隔離は児童から申し出? 教頭の説明に本人は
保護者:
同学年の子と遊ぶということが一切なくなった、そこからおかしいなとは思っていた。2022年2月に体調を崩して、学校に行ってる時のことを聞いて友達に会った?とか誰かと話した?とか聞くと、「いや、誰にも会ってない」と。何でと聞くと「別の個室にいるだけで、友達には一切会ってない」と言うんで
なんと、保護者の知らない間に児童は別室に隔離されていたのだ。その間、約1年半。なぜこんな事態になってしまったのか、学校の認識を聞くと…。
教頭:
保護者の意見も尊重したと私は考えている。特別支援学級への入級は考えなかったし、お父様の気持ちもよく分かったし。それ以外で学校としてこの子にできることは何かと考えて、この子の「困り感」をなんとか解消するために、いろいろと策を練ったと
個別指導は「特別支援学級」ではなく、「普通学級」で行ったと主張する学校。そもそもなぜ、保護者の同意を得なかったのだろうか。
校長:
当該児童も家で父親と話して、学校の様子も伝わっているから、当然日々の学校生活についても伝わっているのかなと思っていた。それが今回、子どもがどういう状態か(父親が)全く知らなかった。僕自身も驚いた
学校は「児童が保護者に話すと思っていた」と言う。「児童のため」と始まったはずの個別指導。隔離されていた本人が望んだことなのだろうか?