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「ギャラリーの外で待ち伏せ」「性器の写真がDMで送られてきて…」50歳で“自撮り”作家へ 女性写真家(56)が語る“セクハラ被害の日常”

マキエマキさんインタビュー #1

2022/06/05

写真家としてフリーランスになった後も…

ーーマキエさんは商業カメラマンでしたが、働くようになってからは仕事上の力関係を使ったセクハラにも遭いましたか。 

マキエ まぁ、40歳を過ぎたらなくなりましたけど。それまでは、忘年会の後に「仕事のことで話したいから、もう1軒いい?」って言われて、ついて行ったらラブホの前だったとか(笑)。やっぱり「仕事のことで」って2軒目に行って、「終電なくなるんで」と言ってるのに「いやいやいや」って引き止められたりとか。 

 契約している会社の社長から「割り切ったお付き合いしよう」「月、いくらでどう?」とか、そういう話はもう忘れちゃうぐらいあります。 

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 仕事を盾に取った、そういうのって映画業界で問題になってますよね。映画以外でもあることだし、女性でフリーランスの人だったら、なおさらじゃないですかね。 

 そういうのを他の男性に話しても理解してもらえないし、女性に話すと「マキエさんがキレイだからじゃない?」なんて言われて。なかには「顔がキレイだから、仕事取れてるんでしょ」とか。 

 そう言われちゃったら、もう笑ってやりすごすしかなくて。そんな感じでしたね。 

写真=釜谷洋史/文藝春秋

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

「ギャラリーの外で待ち伏せ」「性器の写真がDMで送られてきて…」50歳で“自撮り”作家へ 女性写真家(56)が語る“セクハラ被害の日常”

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