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「私は本番はNGで、“裏オプ”としてできる範囲はキスや手でのご奉仕まで。本番の子は3万円とかもらってましたが、私は手だけなので基本的に1万円でした。ただ、お客さんのほとんどは本番を迫ってきて、会った瞬間に『何万でできる?』『1万円で他の子はヤらせてくれた』と言われることばかり。『10万円払うから生挿入させて』と言ってくるお客さんもいました。

 断ると怒鳴られたり、ふてくされて帰ってしまうことも多かったです。そうするとお客さんの間で本番NGの“地雷”と噂になって、それが辛かった」

「エース秋葉原」の中でA子さんのように“本番NG”のキャストは少数派で、それ以上の行為も店内では日常茶飯事だった。

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「エース秋葉原」公式ツイッターより

「店内はクラブミュージックが大音量で流れているのですが、それでも隣の部屋からあの声やパンパンという音が聞こえてきます。働いている子も隠す様子もなく、『本番してさっきの客から5万円もらった』と話していました。他にもローションを勝手にぶっかけてきたり、ビジネスカバンから突然バイブをビジネスカバンから取り出して使おうとする人もいました。お客さんは30、40代くらいのサラリーマン風の人が多かったです」

「裏オプのお金はその場で現金で…」

 店側も“裏オプ”自体は黙認しているが、客と女性キャストが直接交渉するのでトラブルは付き物で、貴重品の管理やトラブルを収めることは女性キャストの自己責任。女子トイレには《お客さんからのお金は先払い》という張り紙も張られていたという。

3月に摘発された「Cherry×Cherry」 © 文藝春秋 撮影・松澤和也

「先払いは絶対ですね。裏オプのお金はその場で現金で手渡されますが、ポケットに入れていると盗まれる可能性があるので、スマホケースの内側に入れて自己防衛していました。私の1日の最高額は5万円でしたが、聞いた中では20万円の子がいたと聞きました。働いている女の子の大半はメンズ地下アイドルのファンやホストにはまっていて、お金が必要という子が多かったです」

 そんな厳しい状況でも、リフレで働く女性は後を絶たない。それには給与面に加え、実働時間が意外と短いことも影響しているという。