「私は1回出勤すると4~5時間いて、だいたい2、3人に指名されるような感じでした。指名されるまでの時間は20人くらいの女の子が2つのマジックミラーが設置された待機室に分かれています。キャスト同士は簡単な話しくらいはしますが仲がいいというよりは不干渉という感じですね。指名されるためにマジックミラーに向かってずっとニコニコしている女の子もいれば、ずーっと寝てる子もいる。そこから2階のプレイルームへ行って、30分くらいで帰ってきてまた指名されるまで待つ感じでしたね」
「エース秋葉原」は今年4月、店名を「ラプンツェル」に名前を変更して店舗でのサービスに加えて女の子を派遣するサービスも始めていた。3月に摘発された「Cherry×Cherry」の影響だと見られ、摘発後に「エース秋葉原」はキャストたちにこんな連絡を送っていた。
《明日からエース秋葉原は、警察対策の都合により派遣型リフレ店として営業することになりました!》
「『Cherry×Cherry』が摘発され、不安になった女の子が10人ほど辞めてしまい、スタッフさんも1人辞めてお店の状況はかなりバタついているようでした。本番店として有名で『次はエースかも』と言われていたので、なんとか摘発を避けようとしていたんだと思います」
男女のニーズが奇妙に一致してしまったリフレという業態
A子さんは本番行為が当たり前になった店の現状に辟易しており、摘発されたことで辞めるきっかけになったと胸をなでおろしていた。
警察の取締は強化される一方だが、秋葉原近辺では新しいリフレ店が次々と開店している。
「リフレは風俗に比べて若くて可愛い女の子が多いので、客から見ていわゆる“ハズレ”の可能性が低い。風俗は店が金額とプレイ内容を決めていますが、リフレは女の子との交渉でアブノーマルなこともできる点に魅力を感じている人が多いです。働く女の子から見ても、“裏オプ”で得たお金はまるまる手元に残るので、リスクはあるものの時間あたりの収入は高くなりがち。顔が良ければさらに値段を釣り上げることも可能なので、それを狙ってハイレベルな女性が集まりやすいんです」(風俗ライター)
男性客と女性のニーズが奇妙な形で一致してしまっているリフレという業態。しかし警察の目は次の摘発ターゲットを探している。