経費の精算、会社や学校に提出する書類の記入、部屋の片付け等の面倒な作業。またはスポーツジム通いや語学の勉強等、始めたいと思いつつ先延ばしになっていること。これらを「すぐやる」にはどうすればいいのか。そのコツを、脳科学とアドラー心理学を応用してまとめた本書がヒット中。
だが、そもそも本を読むのすら面倒だと思う場合もあるかもしれない。そんなときには、本書を頼りに《試しに10秒だけ動いてみる》《前日にちょっとだけ手をつけておく》等を実行すればいい。たとえば、とにかく本を開く、前の晩に本を机の上に置いておくなど、まずはごく小さな一歩を踏み出す。それが脳に働きかけ、次の行動を促すのだそう。
「著者のメソッドはハードルが非常に低いのが魅力です。しかも実行すればすぐに良い結果が出る。成功体験は次の行動の動機付けにもなると考え、難易度の低い順に項目を並べました」(担当編集者の重村啓太さん)
最終章には、行動を夢や目標の実現に繋げる道筋も。
読者層は幅広いが、とくに10代学生の反響が大きく、「嫌いな勉強に取り組めるようになった」といった感想が多く届いているという。
なかなか動かない部下や子供にも効果を期待できそうだ。この本を勧める際には、「1ページだけでも読んでみて」と言うなど、本書のメソッドを活用して相手の行動を促してみては?
2021年10月発売。初版4500部。現在10刷12万部(電子含む)