A氏の父が語った「虐待事件」への思いは…?
「文春オンライン」の取材にA氏の父親が初めて心境を語った。
――沙季ちゃんへの虐待事件についてどう受け止めていますか?
「本当に痛ましいことで、ご冥福を祈るだけしかないです。けども、申し訳ないというか、何もわからないというのが正直なところです。何が本当のことなのか。私の一方的な思いを話しても真実ではないと思います」
――長野容疑者のことはご存知でしたか?
「警察でその方のお話を聞きましたが、会ったことはないです。どういう人かも知らないです。(息子のA氏は長野容疑者とは別の女性と)離婚はしていますが、原因は当人たちのことですので、私がとやかくいうことではありません。家にも一人で住んでいると思っていました。それ以上はわかりません…」
――Aさんと最後に会ったのはいつですか?
「昨年です。事件後に面会で話しましたけど、本人は『ごめんね、でも僕はやっていないよ』と言っていました…。大丈夫かと聞いたら『大丈夫』と…ただそれだけです」
――Aさんはなぜ沙季ちゃんに暴力を振るったのでしょうか?
「無実を信じています。それは今も変わりません。しかし、何があってももう(息子は)帰って来ませんので、これ以上、申し上げることはありません。言いようがありません。静かに安らかになってほしいというのが正直な心情です」
生前、留置場で面会に訪れた両親に対して無罪を訴えたというA氏。だが、A氏の自死により、元競輪選手による幼児虐待死事件の真相は藪の中だ。
亡くなった沙季ちゃんのためにも、自らの言葉で真実を語ることこそが選ぶ道だったのではないだろうか。
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