歌って踊るアイドルでありながら、「元祖!大食い王決定戦」で3連覇を成し遂げ、殿堂入りを果たしたもえのあずき。日本酒を飲みながらつまみを爆食するYouTubeチャンネルは、現在登録者数が78万人を超えている。
そんな彼女に、医者から“大食いに適している”と言われた体の秘密、大会の舞台裏、アイドルと大食いのギャップに悩んだ過去などについて話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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CTを撮ったら「2トンのキリンと同じ胃袋のサイズ」だった
――前編では、「大食い番組に出演する一番の理由はテレビに映ること」だとおっしゃっていましたが、とはいえ大会ですから絶対に勝ちたいという気持ちもありましたか。
もえあず 大食いのチャンピオンになりたいというよりは、大食いで目立って、アイドルとして売れたいと思っていました。だから勝つことと、テレビに長く映ることを意識していましたね。前日はラーメンなどは食べずに、量を調整して、イメージトレーニングをしていました。
――事前に大会の場所や食べ物は教えてもらえるのでしょうか。
もえあず いえ、当日までわかりません。毎回バスに乗って、現地についたら、「ここでこの食材を食べます」って発表されます。食材がわからないと対策のしようがないので、ドキドキしていましたね。
でも、私は幸いなことに嫌いな食べ物がなかったので、何がきても大丈夫という安心感がありました。今回はこれを食べられるんだって、大食いの大会前は幸せな気持ちになりますね。
――なぜ大食いが得意なのか、ご自身ではどのように考えているのでしょうか。
もえあず うーん。一番は食い意地が張っているからだと思います(笑)。あとは以前、お医者さんにCTを撮ってもらった時に、大食い直後の胃は10倍膨らんでいるって言われました。胃の壁が分厚くて、たくさん食べられるよう内臓や骨格が順応しているので、大食いに適した体らしくて。
CTを見たら、胃から足が生えているようでした。胃袋が骨盤まできていたんです。「2トンのキリンと同じ胃袋のサイズ」って言われてびっくりしました(笑)。
あとは大食いに良い菌が人よりも多く体にあるって言われたこともあります。精神的にも身体的にも大食いに向いているんだと思いますね。
食事中に満腹感を感じることはない
――先ほど大会では満腹を感じたことがなかったとおっしゃっていましたが、それは今もですか。