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石橋被告は「自分の方があおられた」

「検察は石橋の車の全地球測位システム(GPS)を細かく解析し、車の動きを再現した図を提示。石橋が一家の車の前に割り込んで減速し、車間距離5メートル前後まで接近する妨害行為を4回繰り返して、追い越し車線に停車させた時の車間は約2メートルだったことを明らかにした。さらには同乗していた長女(17)の証言もあります。逮捕前後、石橋は『自分の方があおられた』と否認していましたが、自身の車のGPSがうそを暴いたのです」(同前)

石橋和歩被告

 このため弁護側は事実関係を争わず、法律上の争点で無罪を主張していく方針だが、検察関係者は有罪立証にこう自信をみせる。

「検察は公判前整理手続きの段階で、予備的に『監禁致死傷罪』の起訴事実も追加しています。追い越し車線で被害者の車を停車させ、動けなくした行為は『監禁』と言えます。危険運転致死傷罪がだめでも、同じ法定刑(最高刑・懲役20年)の監禁致死傷罪は成立するとみています」

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 検察側は10日、ほかの罪も併合して、懲役23年を求刑。萩山夫妻の長女の「父と母は、きっとあなたを許さないと思う。厳罰に処してほしい」という意見も代読した。また、嘉久さんの母・文子さんは「わたしの目の黒いうちは、被告が刑務所の外で暮らすことを許せない」と涙ながらに陳述した。

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