「an・anマンガ大賞」大賞受賞をはじめ「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」審査委員会推薦作品選出、「次にくるマンガ大賞 2020」Webマンガ部門でも入賞した人気作、『やまとは恋のまほろば』。
長らくの休載で、再開を望むファンも多かった本作が、ついに「文春オンライン」で再始動!
さらに、6月20日よりいよいよ新エピソードも連載開始です。
主人公は、大学の古墳研究会に所属する“さえない”自分を気にして友達に気後れしてしまう三和穂乃香。“古研”の活動を通じて、だんだんと恋をし、成長していく。
そんな「やま恋」の“今っぽさ”を感じる魅力の秘密、そして今後の「やま恋」での穂乃香たちの恋の行方は……?
連載再開にあたって、著者の浜谷みおさんにお話をうかがった。
休止中にSNSをはじめて見えてきたもの
――連載再開の発表には、たくさんのファンの方からメッセージが寄せられました。現在「文春オンライン」に掲載されているこれまでの物語も、すでに1000万PVを超えています。
浜谷 うれしいです。「ずっと待ってた」とコメントをくださった方がたくさんいて、不安もありましたが、あたたかい反応の数々にほっとしました。
こんなに多くの人が待ってくださっていたんだな、と思うと本当に感慨深いです。
――浜谷先生は休載中にもSNSで「やま恋」について発信されていました。
浜谷 Twitterにはマンガや「やま恋」キャラのイラストをアップしていたので、その反響もいただいていました。
――古墳での埴輪づくりなど、古墳関連のこともアップされていましたね。
浜谷 実は、これまでSNSをやっていなくて、お休み中にTwitterをはじめたんです。
それまでは、題材にする古墳とかも本などを読んで考えていたんですが、Twitterを見ているとリアルタイムで「こんなイベントあるよ」とか調べる間もなくタイムラインに流れてくるんですよね。
SNSの情報から、大阪のしおんじやま古墳の埴輪づくりなどのイベントにも足を運んで、これを古研のみんなでやったらどうかな?などアイデアが湧きました。
Twitterをはじめたことで、古墳について発信している人たちともいいご縁ができていったのもうれしかったですね。
――お休みの間に古墳に行くことが、今後のマンガの準備につながっていたんですね。
浜谷 先日は、コロナ禍で公開していなかった、大阪の高井田横穴が2年ぶりに公開される、というのを見て「これは行かねば!」となって。たぶんこれは、近いうちに登場します(笑)。
家の近くにも古墳があって、取材という意味だけではなく、家族で普通に楽しくイベントに行ったりもしていました(笑)。