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JA北河内の米を使っていた枚方市の和菓子店では、約数十万円分の米粉や商品を廃棄した。(一部は返金される予定)

JA北河内の米を使っていた和菓子店 店主:
実際にふんなどが入っていることがなかったとしても「分かりました、それなら安心して使えます」っていう気持ちには正直ならないですよね。一生懸命作ったものが口に入らないで捨てられてしまうと、すごく残念ですよね

騒動の影響でJAの信用が落ち、米の買い取り価格が下がるのではないかと、農家も心配している。

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JA北河内に米を出荷する地元農家:
学校給食とか販売先があったから、需要があったんやろうね。大きな出荷先が閉鎖されると、米もいらなくなってくるから、価格に影響してくるんじゃないですか? 事案でどれだけこの秋の価格が定まるか知らんけども、生産者には負担かけて欲しくないわな

関係者が語るJA北河内の実態とは…

問題が発覚してから3週間がたったが、JA北河内は未だ詳しい経緯を説明する姿勢を見せていない。

取材班は内情を知る人物に、顔や声を出さない条件で話を聞くことができた。

JA北河内の内情を知る人:
隠ぺい体質はあると思います

 

当初、JA北河内はハトが入り込んだ理由を「数日前に自動ドアが壊れて入ってきた」と説明していたが、すぐに「時期は分からないが、常にハトがいた」と説明を変えた。

その後も、「1年前から」「数年前から」と、ハトがいた期間はだんだん遡っていった。

JA北河内の内情を知る人:
職員からは20年、30年前からハトはいたと聞いています

 

なんと、ハトの存在は20年以上前から常態化していたという証言も。

また、職員に配られた客への返品対応マニュアルには「異物混入はない」と、安全性に問題がないことを強調するよう指示があった。

複数の関係者によると、10年前に今の組合長が就任してから、組合の雰囲気が変わったという。

JA北河内の内情を知る人:
組合長には逆らえない。閉鎖的でワンマンな組織です