テレビ東京のバラエティ番組『ASAYAN』のオーディションに合格し、1998年に14歳でモーニング娘。の2期メンバーとしてデビューした市井紗耶香さん。16歳でグループを脱退し、20歳で結婚・出産。シングルマザーを経て再婚し、現在は4児の母となった。
2019年には立憲民主党の比例代表候補として出馬し、落選。今夏の参院選での再チャレンジは辞退したが、「生活と政治は切り離せないもの」として、実際の政治活動で見た“現実”を語ってくれた。
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――市井さんは20歳ではじめての結婚・出産を経験。12年に再婚し、現在はお子さんが4人いらっしゃるんですよね。
市井紗耶香さん(以降、市井) 子どもは一番上の子が高校3年生、その次が中3、小学4年生、保育園児の5歳です。ちょうどいま保育園、小学校、中学校、高校、きれいに揃ってますね(笑)。
――私は一人でもヒーヒー言っているので、きょうだいを育てているお母さんはみんな本当に国民栄誉賞レベルだと思っております。
市井 コツはほどよく手抜き、ですかね。完璧なんて絶対ムリですから。
――仕事、育児だけでなく政治にチャレンジされたことも、子育て中の同世代として勇気づけられました。
市井 でも、たぶん私が初めてじゃないですかね。芸能界、元アイドルという立場から出馬して落ちたのは。今回改選になる三原じゅん子さんしかり、今井絵理子ちゃんしかり、必ず当選してますもんね。
出馬を打診された当初の心境は「この人は何を冗談言ってるんだろう?」
――市井さんは2019年の参院選に立憲民主党の比例代表候補として出馬し、落選。今年7月の参院選の立候補は辞退されました。そもそも、2019年に出馬した経緯を教えてください。
市井 共通の知人から立憲民主党の議員さんを紹介されたんです。私が子育てに関する講演などを行っていたのを見てくださっていたみたいで、出馬を打診されました。
――出馬を打診されたときのお気持ちは?
市井 最初の最初は「この人は何を冗談言ってるんだろう?」という感じですかね(笑)。ただいろいろお話ししていくうちに、その議員さんは育児中の男性の方で、男性の育児参画をもっと広めていきたいという思いを持っていたとわかって。その他にも共感できる部分が多かったので、やってみようかなと思えました。