「選挙に出ることになったのでよろしく!」と言える家族
――ちなみに、お子さんには政治活動についてどのように話をされたのでしょうか。
市井 「選挙に出ることになったのでよろしく!」です(笑)。
私が選挙に出たことが関係しているのかはわかりませんが、高3の子は今、政治経済を勉強しています。誕生日が間に合わなくて今回の参院選は投票できないのですが、子どもの10代の目線、私の30代の目線と、違った角度で政治を見て、互いに勉強し合えるのは嬉しいですね。
――国民的アイドルになった10代、シングルマザーも経験しながらはじめての子育てに奮闘された20代、そして政治の場で活躍するようになった30代と、本当に駆け抜けていますよね。
市井 他人事として聞いても、どこで息継ぎしたらいいのか分からない人生ですね(笑)。でも、今はむしろ落ち着いているというか、ゆっくり深呼吸できている気がします。
――それはなぜでしょう。
市井 家族というホームのおかげですかね。独り身だったらもう一回、立候補してたかもしれない(笑)。でも今は私だけの人生ではないですし、いろんな世代の子どもたち、そしてパートナーが身近にいてくれることで、自然とアンテナが多方面に向くようになりました。
家族が型にはまった考え方を壊してくれるのと同時に、自分にとってそこは息抜きのスペースでもあって。本当に支えられて生きているなと感じます。
――どんな瞬間に家族の支えを感じますか。
市井 やっぱり息抜きできるときですかね。家で「疲れた~」と言いながらプシュッとビールを開けて、「おいしいね」と言い合える。そして子どもたちと一日の報告をし合うときが幸せでもあり、私が今一番守りたいものなんだなと思います。
写真=三宅史郎/文藝春秋
衣装=MIESROHE
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