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「父親になったのが39歳と遅いから…」フランス人妻と“国際晩婚”した漫画家が語る、晩婚夫婦が男児2人の子育てを“苦しいと思わない”ワケ

じゃんぽ~る西さんインタビュー #1

2022/07/09
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 フランス人ジャーナリストの妻・カリンさんとの生活や、2人の男児との日常を描いたコミックエッセイが人気のじゃんぽ~る西さん。2022年3月に上梓した著書『理想の父にはなれないけれど』では、父をリスペクトしてくれない息子たちに手を焼きながらも、父の在り方を模索する日々が記されている。

「子どもたちの言動、すべてが面白いんですよ」と語るじゃんぽ~る西さんは、父親としてどのように子育てをしているのか。彼に詳しく話を聞こうと取材班が部屋で待機していると、そこに現れたのは――。(全2回の1回目/2回目に続く)

取材のために徹夜で凱旋門のお面を作ってくれた、漫画家のじゃんぽ~る西さん ©山元茂樹/文藝春秋

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「取材のためにお面を作ったら面白いかな」と思い…

――本日はよろしくお願いいたします。早速で恐縮ですが、そのお面は……。

じゃんぽ~る西さん(以下、じゃんぽ~る西) あ、これは凱旋門のお面です。僕の妻がフランス人なので、フランスっぽさを表現してみました。

 でも、妻にバレると「そんな格好で取材受けるの?」って怒られちゃうから、こそこそ画材屋に行って、昨日徹夜で作りました。5000円かかってます。

――わざわざこの取材のために……。ありがとうございます。でも、なぜお面なのですか?

じゃんぽ~る西 文春さんのほかのインタビュー記事を読んだら、マスクを付けている方がいて。それを見たときに、「取材のためにお面を作ったら面白いかな」と思い浮かんだんです。

 漫画家だから絵を描くのは得意だし、子どもが工作好きで、普段から一緒にモノ作りをすることも多いので。

 

――『理想の父にはなれないけれど』でも、子どもたちのために絵を描いたり、工作したりしている様子が描かれています。

じゃんぽ~る西 小学4年生の長男は工作が大好きなんですけど、保育園年中の次男はほぼやらないんですよね。同じ家で育った子どもでも、こんなにタイプが違うんだから、子育ては面白い。

――西さんの著書を読んでいると、子育てを楽しんでいるのがわかります。

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