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「あーあって感じ」“侮辱賞状”を連発し社員が自殺…「ハシモトホーム」2代目社長の正体

〈今まで大した成績を残さず、あーあって感じで――〉

 賞状ならぬ“症状”を手渡され、社員が自殺に追い込まれた青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」。

 その経営トップは……。

◆ ◆ ◆

「おまえバカか?」社員が重度のうつ病を発症し、自殺

 地元財界関係者が言う。

「実はハシモトホームは、東北地区で三本の指に入る売上高上位のハウスメーカーです。昨年8月期の売上高は約103億円。『健全で明るい企業』を経営ビジョンに掲げています」

 そんな優良企業で起きていたのが、“症状”を手渡され、40代の男性社員Aさんが自殺した問題だ。

「Aさんは青森支店の営業担当でした。18年1月、新年会の余興で“症状”を手渡された。文面を考えたのは、上司の男性課長。課長からは『おまえバカか?』といったメールも送られていた。Aさんは新年会の翌月、重度のうつ病を発症し、自殺します。20年12月には労災認定されましたが、会社側が遺族に謝罪することはありませんでした」(会社関係者)

Aさんに手渡された“症状”

社長の椅子を継ぐため、後継者として育てられる

 遺族は6月20日、約8000万円の損害賠償を求めて提訴。これに対し、当初「表彰の一環」と弁明していたのが、橋本吉徳社長(51)だ。どんな人物なのか。

15年に就任した橋本吉徳社長(八戸商工ニュースより)

「ハシモトホームを1977年に創業したのは、吉徳氏の父・貞夫氏です。新築販売だけでなく、中古住宅のリフォームに力を注ぐなどカリスマ性のある経営者だった。地元政財界にも顔が利き、立憲民主党の五戸定博・八戸市議が現在に至るまで取締役に就いています」(別の会社関係者)

 そして15年11月に社長の椅子を継いだのが、吉徳氏だった。地元の県立高校を卒業後、住宅メーカー勤務を経て、95年にハシモトホームに入社。翌96年には副社長に据えられ、後継者として育てられた。

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