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miyako オタクだったので、“異色肌”に馴染みがあったんです。イラストやアニメの世界では、肌の色が違うキャラは結構いて。「ガングロギャルがいるなら、緑のギャルがいてもいいよね」と思って、緑にしました。自分の中ではすごいことをやっているという感覚はあまりなくて、通常のメイクの延長線上にある感じです。

 “異色肌ギャル”と名乗っていると、「こんなのギャルじゃない」って言われることもあるんですが、ギャル文化ってこれまでの変遷があって、細分化されているので、いろんなギャルの世界があって良いと思っています。

1回のメイクでドーランを大体1個使い切る

――メイクは何時間くらいかかりますか。

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miyako 今でこそ1時間くらいでできるようになりましたけど、昔は2、3時間はかかりましたね。継続的にやっていくつもりはなくて、1枚の写真を完成させるためにやったので、最初は時間をかけていました。歌舞伎と一緒で、見える場所は全て色を塗っています。

 髪の生え際とか、耳の穴の内側は盲点なんですが、塗っていないと盛れないので、気をつけています。

 

――費用もかかりそうですよね。

miyako メイク用品だけだったら、意外とそんなにかからないですね。基本的には普通のメイク道具を使います。特別用意するのはドーラン(化粧品の一種で、演劇上演や映画撮影などに使われる油性の練り白粉)だけですね。1回のメイクで大体1個使い切ります。役者も毎日塗っているものなので、肌に優しい処方になっているんです。

異色肌ギャルメイクをする一番の理由

 ただ衣装代はかかりますね。ドーランは油性なので、衣装に染み込んでしまうんです。そうすると毎回新しいものを購入しなければいけなくて。

 すぐに手洗いすればいいんですが、忙しいとなかなかそこまで手が回らなくて。そこは注意すべきところですね。異色肌メイクが完成すると、スマホで自撮りしたくなるんですけど、素手だとスマホが汚れてしまうので手袋したりして。食事をしたり、トイレに行くことは基本的にはできないです。

 

 こうやって話していると大変な部分の方が多いように感じるかもしれませんが、実際はすごく楽しいんですよ。

――どういう時に楽しいと感じるのでしょうか?