「ドーラン」を使った派手な色のメイクで注目された異色肌ギャルのmiyakoさん。2017年に異色肌ギャルメイクをSNSにアップしたのを皮切りに、派手で奇抜なギャルメイクに挑戦し続けている。

 そんな彼女に異色肌ギャルを始めた理由や、世間からの声、両親と絶縁した過去について話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)

◆◆◆

ADVERTISEMENT

バレない程度にメイクをして学校へ

――小さい頃からメイクに興味があったんですか。

miyako そうですね。小学生の時に原宿でロリータファッションをしているお姉さんたちを見て憧れて、メイクをし始めました。小学生の時はロリータファッションをして学校に通っていました。

 

 中高は、私服OKの女子校に行ったので、ロリータファッションができると思っていたら、案外校則が厳しくて。同級生たちも真面目な子が多かったので、ロリータを着ていける雰囲気ではなくて。ギリギリ着ていけるくらいの範囲でファッションを楽しんでいました。でも、その辺りからギャルファッションにも興味が出てきて、尖った服を着ていましたね。

――ロリータからギャルへ。派手なファッションやメイクが好きなのでしょうか。

miyako 派手なファッションやメイクに興味はありましたし、偏見がなかったんですよね。ありのままやりたいことを貫いていてかっこいいと思っていました。

 最初は休日だけ派手な見た目を楽しんでいたんですが、いつからかメイクをしていないと外に出れなくなってしまって。メイクしている自分が本当の自分になってしまったんです。メイクをしていないと自分を感じられないというか。校則ではメイクが禁止だったんですが、バレない程度にメイクして行っていました。 

 

両親からの精神的・身体的虐待

――メイクしていなければ落ち着かないと。周りから見た目に関して、何か言われたことがあったんですか。

miyako 友達から何か言われたことはなかったんですが、その頃はちょうど精神的に不安定な時期だったんです。親から「太ったんじゃない」と言われたり、痩せると「病気じゃない」って言われたり。両親が不仲だったので、私に当たることが多くて、身体的な虐待もありました。

 そういうのもあって、余計に見た目に関して気にしていたのかもしれません。親から具体的に、「こういうファッションをした方がいい」と言われたわけではないんですが、心のどこかで、「普通の子」を求められている気がしていて。知らず知らずのうちに反発していたのかもしれないです。