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「『気持ち悪い。人間じゃないみたい』と言われるけど…」全身緑色の“異色肌ギャル”が世間の声に思うこと

異色肌ギャルmiyakoさんインタビュー#1

note

miyako メイクが完成すると、本来の自分に会えたような感覚になるんです。矛盾しているんですが、何もしていない時より、メイクしている自分の方が「ありのまま」に感じるというか。それが自分にとって異色肌ギャルメイクをする一番の理由ですね。

「男ウケ悪いよ」「人間じゃないみたい」と言われるが……

 落ち着くというかホッとするんです。こういうメイクをすると必ず言われるのが、「男ウケ悪いよ」「モテないよ」なんですが、私の世界観の中の「モテ」は最大限に表現できているんです。自分モテを意識しているというか。

「何言ってるんだ」と思われるかもしれないですが、『スペースオペラ』(SFのジャンルの一種で、宇宙を舞台にした冒険活劇を題材としたもの)に出てくる得体の知れない生き物が言い寄ってくるようなイメージがあるんですよね。

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 もちろん中には「気持ち悪い」とか「人間じゃないみたい」とか否定的な意見もたくさんいただきましたけど、それよりも自分が自分でいられることの方が大事だと思っています。

 

自分のやりたいことを許容してくれる世界は絶対にある

――メイクをして本来の自分になったということなんですね。

miyako そうです。「自分らしくある」ためにメイクをしています。学生時代からずっと世の中から「こうあるべき」って突きつけられているような気がして。「派手な服はモテない」とか「ナチュラルな女性の方が良い」とか。でも、そうすると自分が保てないんです。その折り合いの付け方は難しかったですね。私はそこから逃げて自分のやりたいことを貫いたんですけど。

――たしかにやりたいメイクやファッションより、求められる物を優先してしまうことはありますよね。

miyako 私のリプライにも「若ければこういう格好ができたのに」とか、「東京に住んでたらやったけど……」って来ることが多いんですよね。

 

 例えばですけど、地方だと周りの目が気になるということであれば、1日だけ東京に来て自分のやりたいメイクを楽しむことはできますし。自分のやりたいことを許容してくれる世界って小さいかもしれないけど、どこかには絶対あると思うんです。

――今は周りの声は気にならないということですが、miyakoさんでも他人の目を気にしていた時期はあったのでしょうか。

miyako それこそ学生時代は、親から見た目に関していろいろと言われて心の病気になったこともありました。最初からこんな考えではなかったですね。

写真=佐藤亘/文藝春秋

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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