河原に林道、崖に沼……常人であれば迂回する「悪路」も、四駆乗りにとっては絶好の遊び場だ。道なき道を踏破することに心血を注ぐ、酔狂なオフローダー達の素顔とは!?

ガチガチのオフロード仕様で公認取得

 自分は昔シルビアに乗っていて、オフロードには全然興味がなかったんですよ。でも、妻が付き合っていた当時ジムニーに乗っていて、「こっちにも乗ってみてよ」と促してきて。

オフローダーのなかでも一際存在感を放つ「越前屋」さんとジムニー

 いざ乗ってみると楽しくて、それ以来、もう6台ジムニーを乗り継いでいます。今では自分の方がのめり込んでいる状態で、弄りすぎて妻に呆れられるくらいです。作業は全部自分でやっているので、そこまでお金はかけていないつもりなのですが……。

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 オフロードは結構走り込んでいますけど、やっぱり横転したりすることもありますよ。でも案外、怪我をしたことはないですね。自分が経験したなかでは、車内で身動きが取れなくなって、ドリンクホルダーのミルクティーが頭にジョボジョボかかったのが一番大きい被害だったかもしれません。

川の中でも難なく進む

 危ないイメージもあるかもしれませんが、速い車じゃないので、危ないシーンもゆっくり来るんですよね。身体も事前に身構えられますし、なんなら途中から諦めの境地に入る余裕もあるくらいです。「あぁ、倒れるのね、はい、はい」みたいな。

本気度の高さが窺えるコクピット

 オフロードにハマっていくうちに、弄り方もエスカレートしていって、見ての通りサイズも大きく変わってしまっているので、このジムニーは普通乗用車として公認を取っているんですよ。

改造によるサイズ変更に伴い、陸運局から公認を取得した

 構造変更の手続きは大変でしたけど、結婚して子どももいるのに、「パパが違法改造で捕まった」なんてことになったら恥ずかしいじゃないですか。なのでちゃんと、たとえ皇居の前でもビクビクしないで走れるようにしようと思ったんです。

 幸いなことに、子ども達はこの車が大のお気に入りです。チャイルドシートに乗せてあげると喜んでくれるので、親としては嬉しいですね。

「四駆ガチ勢」でありながら、父としての顔も覗かせる

 ただ、このジムニーはかなり低いギアを組んでいるので、遠出する時にはどうしても高速がキツいんですよね。出そうと思っても90km/h程度しか出ないので、普段家族で出かける時は三菱のデリカを使っています。そっちもオフロード用にリフトアップはしていますけど、まだ軽めの弄り方で、いつもは妻の足車になっていますね。

 結婚して子どももできて、そうそう車を乗り換えることもないですし、これからもしばらくこの車で、家族と楽しんでいきたいですね。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。