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「志村は煙草を吸いながら白いワンボックスカーの前で待っていたそうです。そしてAに『おい、車乗れ』と声をかけてきた。『勤務中なので……』と拒否しましたが、『いいから乗れ』と凄んできたと。
その後すぐに車の後部座席から木刀を持った別の男が出てきてAを睨んだ。木刀で襲われるかもしれないと身の危険を感じたAは、言われた通りに車へ乗ったそうです」
「罰として5発な」車に連れ込んで暴行
Aさんは車の助手席に、木刀を持った渡邊容疑者は後部座席、志村容疑者は運転席に乗り込んだ。志村容疑者は助手席に座っているAさんにこう言い放った。
「有り金全部出せ」
この言葉を皮切りに、事態は悪化していく――。
「Aが『財布を持っていない。勘弁してくれ』と伝えると、後部座席に座っていた渡邊容疑者がAの右頬を殴ったそうです。そして、隣に停まっていた車から宗形容疑者が出てきて後部座席に乗り込み、助手席に座っているAに対して、『お前これからどうなるか分かってんな?』と詰め寄った。
この時に助手席の窓が2/3ほど開いていたみたいで、Aはその隙間から外へ出て走って逃げだしましたが、20メートルほど走ったところでAが転んでしまった。そこへ3人のうち2人が木刀持って追いかけてきて、地面に倒れているAめがけて腕と背中を10発から20発ほど木刀で打ち付けたそうです」
動けなくなったAさんは、容疑者たちに引きずられ車の後部座席右側に乗せられた。その隣に志村容疑者が、残りの2人は運転席と助手席に座った。車の鍵をロックし、「てめぇ逃げんじゃねぇよ。罰として5発な」と志村容疑者がAさんの鼻や頬を5発殴ったという。
そこからさらに暴行はエスカレートしていった。