7月15日からの広島との3連戦で、3タテを食らい5位に沈んだ巨人(※前半戦も5位で折り返し)。借金生活のチーム内が今、原辰徳監督の“八つ当たり”に揺れている。番記者が語る。

「5月頃は原監督の表情も明るく『まあ見ときなさいよ』と余裕も感じられました。風向きが変わったのは交流戦明け後、6月24日からの首位ヤクルトとの直接対決です。3試合で32失点と投壊し、自力優勝の可能性が消滅。イライラが募ったのか、『どうなってるんだ!』とベンチ内で監督が怒りを露わにした」

原監督は3年契約のまだ1年目 ©共同通信社

 先発・中継ぎ陣が軒並み打ち込まれ、チーム防御率はリーグワーストの3.98。“戦犯”に挙げられているのは、桑田真澄一軍投手チーフコーチだ。

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「当初、原監督は『好きなようにやりなさい』と桑田コーチに起用を一任していた。しかし一たび継投に失敗すると『コーチの使い方が悪い』と言う。桑田コーチも『どうすりゃいいんだよ……』と頭を抱え、最近は顔色も悪く、覇気も無くなった」(同前)

 選手の間でも「桑田さんだけが悪い訳ではないのに可哀そう」と、同情の声が上がっているという。

 原監督は以前、打撃不振の責任を元木大介一軍ヘッド兼オフェンスチーフコーチにぶつけたこともあった。

「監督のプレッシャーからか、元木さんはヘッド就任1年目に胃薬を飲んでいた時期がある。盲腸で戦線離脱したことも。いまは桑田コーチが『元木さんの二の舞いにならないか』と心配されている」(球団関係者)