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「こういう投手を5位で取れたのはスカウトの眼力もあります。阪神には小林繁、川尻哲郎と右のサイドスローが活躍した歴史があります。右のサイドスローは左打者が不得手なことが多いですが、甲子園ではその左打者に逆風の『浜風』が吹きます。そのことを含め、総合的に考えての指名だったのでしょう」(在京セ・リーグ球団スカウト)

 ちなみに現役時代に同じ右サイドスローとして活躍した葛西稔氏もスカウトで獲得時に青柳指名を後押しした1人だった。

リーグ2位を狙える位置までV字回復を果たした要因

 チームは今季、開幕から大不振に陥った。キャンプイン前日の矢野監督の退任表明と結び付ける声は多かった。それがセ・リーグ2位を狙える位置までV字回復を果たしたのは青柳の“予想外の大活躍”も大きいだろう。

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矢野監督 ©️時事通信社

「青柳がいなかったら、どこまで負けていたことか。青柳で連敗を心配しなくても済むようになりました。今季の阪神の救世主でしょう」

 冒頭にコメントしたNPB監督経験者はこう舌を巻いた。

阪神の全体ミーティングの様子 ©️時事通信社