これからも一緒に何かを作っていきたい
草彅 一日に2本も!?
金沢 これはもうやってみろってことかなと思って、構成作家の仕事を始めたんです。それが26歳の時で、脚本を書くようになったのは03年に劇団を始めてから。「草彅剛」という俳優を好きになったのも、ちょうどその頃なんですよ。『僕の生きる道』(03年)から始まる「僕」シリーズが大好きで。いつか一緒に何かを作りたいという20年越しの夢を、今回叶えることができた。これからも一緒に作っていきたいって野望があるんです。
草彅 僕もまた監督とお仕事したいです。そのためにも、まずは『サバカン SABAKAN』をよろしくお願いします、とみなさんにお伝えしたいですね。本当にいい作品なので。この夏休み、子供たちが初めて観る実写映画にもなったらいいな。
金沢 ……それが一番大事でした。間違えました。欲が出ました(笑)。
text:Daisuke Yoshida photographs:Takuya Sugiyama
hair&make-up:Eisuke Arakawa styling:Akino Kurosawa
くさなぎつよし/ 1974年埼玉県生まれ。91年にCDデビュー。2005年橋田賞、07年読売演劇大賞杉村春子賞など受賞多数。20年の映画『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞を受賞。Disney+でドラマ「拾われた男」が配信中。
かなざわともき/ 1974年長崎県生まれ。お笑い芸人を経て、バラエティ番組の構成作家に。2003年劇団K助を旗揚げ。主な映像脚本に、国際エミー賞最終候補にノミネートされた『半分ノ世界』、TBSドラマ「半沢直樹」、Netflixドラマ「サンクチュアリ」など。本作が初監督作品となる。
映画「サバカン SABAKAN」
1986年夏、長崎。小学5年の僕は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹ちゃんと“イルカを見るため”ブーメラン島を目指す。主役の子役・番家一路&原田琥之佑を支えるのは、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、岩松了、草彅剛ほかの豪華キャスト。
●8月19日(金)全国ロードショー
https://sabakan-movie.com/#modal
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【週刊文春WOMAN 目次】特集・戦争入門/ヤマザキマリ×小泉悠/中野信子 愛国心のワナ/稲垣吾郎×逢坂冬馬/不肖・宮嶋/是枝、ソン・ガンホが語る/坂東玉三郎、尾上菊之助
2022夏号
2022年6月21日 発売
定価550円(税込)
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