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『「安倍川柳」大炎上に質問状 朝日新聞の言い分』とは…夕刊フジ、日刊ゲンダイが報じた“2つの炎上”

2022/07/26
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 これに対し朝日新聞は、川柳の選者は「元社員」で「様々な考え方や受け止めがあることを踏まえ、今後に生かしていきたい」などと回答してきた。

 私はてっきり朝日は「川柳に 質問状送ってくる 無粋」などと返して皮肉野郎の真骨頂をみせるのかと予想していたのですが、そこまでの意思と覚悟は朝日新聞には無かったよう。そんな程度なら川柳コーナーなんてやめちゃえば?

 ちなみに銃撃事件のあとに掲載された朝日川柳をすべて調べてみました。安倍氏に関する川柳は他にどんなものがあったのか? 事件翌日にまず次の3句があった。

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「後ろから言論撃った卑怯者」

「政治テロ令和を昭和の世に戻し」

「民主主義危うくなってる世界中」

 7月12日にはこの句が。

「赤木さんも安倍さんも同じ一人」

 私がけしからんと思ったのが7月14日の次の一句です。

「評論家生前の距離自慢する」

 恥ずべき行為です。一体誰のことを指すのか。夕刊フジはこちらにも質問状を出したほうがいい。 

両紙の見出しから見えてくるのは…

 さて、ここまでは両紙による7月20日の「炎上」記事の違いを見てきました。ここからは銃撃事件後からの両紙のおもな見出しを並べてみよう。違いが一目瞭然です。