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 では内容を見ていきます。日刊ゲンダイの「自民幹部異論封殺」とは自民党の茂木敏充幹事長の発言を指している。茂木氏は国葬をめぐる国会審議について会見で問われ、「野党の主張は国民の声や認識とはかなりずれているのではないか」と発言。これにゲンダイは「反対している国民もいる」「国葬反対というと国民とは認めてもらえないのか」というSNSの声を紹介し「異論封殺」と書いたのだ。

 封殺かどうかはともかく、茂木氏の「国民」発言はたしかに大まかすぎて不思議だった。なので茂木氏の言う「国民」とは国民民主党の可能性もあると思い、念のために同党の玉木雄一郎代表のコメントも調べてみました。すると玉木代表は国葬について「国民に丁寧に説明することが必要だ」と言っていた。茂木氏の発言はいずれにせよ「国民」とずれていたのです。

 ではなぜこんなことを言ったのか? ゲンダイは茂木発言について「ポスト岸田を狙うため、安倍シンパにすり寄りも裏目」と書いていた。そういうとこが意地悪なんだよゲンダイは。

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夕刊フジが注目した炎上

 続いて夕刊フジの『「安倍川柳」大炎上に質問状』にいきます。これは朝日新聞が「安倍晋三元首相の事件や国葬を揶揄するような『川柳』を複数掲載して、ネット上で“大炎上”している」(夕刊フジ7月20日)ことについてです。

夕刊フジ 7月21日の紙面

 夕刊フジ曰く、朝日新聞に掲載された7月16日の川柳は「疑惑あった人が国葬そんな国」など採用された7句すべてが安倍氏暗殺や国葬に関する内容だった。なので掲載の経緯などを聞く質問状を19日に出したという。