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《“支援者名簿”入手》統一教会“名称変更”時の文科大臣・下村博文氏を関連団体幹部5名が支援

《“支援者名簿”入手》統一教会“名称変更”時の文科大臣・下村博文氏を関連団体幹部5名が支援

 統一教会によれば、「世界戦略総合研究所」会長の阿部氏は、「1970年代に教団の広報委員長を務めていた」人物。「世界日報」は教団の機関紙として知られ、NGO団体の「世界平和女性連合」も教団の関連団体の一つだ。

文鮮明氏と妻・韓鶴子現総裁 ©共同通信社

世界戦略総合研究所は「支援者名簿に名があるだけ」と回答

 自民党関係者が言う。

「2009年の衆院選で、下村氏の東京11区に新党日本から出馬したのが、統一教会問題を追及してきた有田芳生氏でした。この時の選挙では、その有田氏に約3000票の僅差に迫られた。以降、下村氏は地盤強化を図ります。特に宗教団体は結束が固く、“集票マシーン”として機能する。統一教会にしても、有田氏は“共通の敵”。下村氏の支援に力を注いでいくことになりました」

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 2014年12月の衆院選で下村氏は、共産党候補らに約8万票の大差をつけ、7回目の当選を果たした。

 その後、文化庁は2015年8月、統一教会の世界平和統一家庭連合への名称変更を認証している。

世界平和統一家庭連合のHP

 世界戦略総合研究所に事実関係の確認を求めたところ、以下のような回答があった。

「当時当団体では、教育再生に関心を寄せており、文科大臣であられた下村議員に教育再生を断行してほしいとの期待から後援会に登録させていただき、数回の博友会の会合に参加させていただきました。(中略)

 博友会の会合に参加してた関係で支援者名簿に名があるだけで、選挙戦では選挙区も違うためなにもお役に立っておりません。