わずか1年という期間でAちゃんのあびるへの態度が変容していったことについて、家庭裁判所の調査官は、報告書の中で〈(才賀による)強力な刷り込み〉と指摘している。また、家裁も文書の中で次のように懸念を示していた。
〈未成年者が債権者に対して拒否的な感情を抱くに至ったのは、債務者の影響を受けたことによることが明らかである〉
〈健全な発達の観点から憂慮される状況〉
才賀がAちゃんに見せていた“毒母”YouTube動画
実は、才賀は自宅でAちゃんにある動画をYouTubeで見せていた。
昨年10月、才賀がブログにアップした写真には、タブレット端末で動画を視聴するAちゃんが写っている。画面に映る動画のタイトルは次のようなものだった。
「イケメンヒーロー俳優に夢中で息子をほったらかしにしていた母親の末路…」
この動画では、戦隊ヒーローのイベントで幼い息子が「ママ…お腹すいた…」と言っても、「うるさい! 今いいとこでしょ!」と怒る母親の姿が描かれている。
別の日のブログでも、Aちゃんが動画を見ている写真が。そのタイトルは、
「『モデルになれ!!』子どもの夢を決めつける毒親が学校に乗り込んできた結果…」
というものだった。
才賀に取材を申し込んだところ、ショートメッセージで次のように回答した。
〈洗脳や刷り込みは、一切なくあびる優さんが虐待やネグレクトがあるので娘が母親の元に行きたくないと言う強い意志があった結果です〉
Aちゃんに一体どのような“洗脳”が行われていたのか――。
あびるとAちゃんのやり取りの変遷、才賀が裁判で提出した“証拠動画”の内容、あびると離れるのを嫌がり「ママ…、ママ…」と泣くA子ちゃんとあびるの動画……短期間に急速に行われた才賀の〈刷り込み〉の実態について、あびる本人の告発を動画と共に報じた記事は、7月27日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および7月28日(木)発売の「週刊文春」に掲載されている。
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